竹やぶは、日本の蕎麦好きが何世代にもわたって物差しにしてきた店です。1944年新潟生まれ、東京・池の端藪蕎麦で修業した阿部孝雄氏が1967年12月に柏で開き、1980年代初めに手賀沼を見下ろす小さな丘へ移転。門、つづら折の長い石段、石屋根の第二の門、古瓦、そして割れた皿やビー玉を埋め込んだアプローチ——フランスの郵便配達夫シュヴァルの理想宮に想を得て、自らの手で作り上げた場所です。食べログはそばEAST百名店2024・2025に選出。蕎麦は黒姫高原、標高700メートルの一軒の畑で、収穫後は翌年まで畑を休ませて育てられ、石臼で手挽きされる——数に限りがあると店自身が断っています。
味わうもの
せいろと田舎(黒く粗い)はいずれも一枚¥1,320で、二枚重ねがおすすめ。そばがきは細挽きと粗挽き。にしんそばは、にしん70本を酒の一升瓶10本で一週間かけて炊きます。そば三昧コース(¥4,180)——そばがき、蕎麦一枚、小さなにしんそば、甘味——は店が初めての方に勧める構成で、テーブルごとの注文です。予約コースは別の顔を持ちます。昼の「ちょっとおまかせ」¥7,000と、酒のつまみを中心に組み立てた夜のおまかせ¥15,000(税別)。冬場は鴨鍋が入ります。
予約の実際
昼は予約なしで。並ぶこともありますが、平日は電話しても「特に予約は受けていないのでそのままお越しください」と言われることが多い店です。店が予約を受けるのはコースだけで、経路は営業時間内の日本語の電話(04‑7163‑9838)のみ。解禁日はありません。夜は予約が要です。18時以降は予約客優先、夜の予約は15,000円のおまかせのみ、そしてその日の蕎麦が売り切れるため、遅い時間に来る方には事前の電話を求めています。12月から3月は夕方以降の営業が基本17時までとなり、当日15時までにコースを予約した場合のみ夜も営業。月曜は15時までで、夜はコース予約のみ。
個室の予約はサービス料10%。テーブル席の予約は料理のみの予約で、席は空き次第の案内です。キャンセル料は昼のコースが当日10時以降100%、夜のコースが前日正午まで50%、以降100%。お子様連れ可、現金のみ、車で来る人のために無料駐車場があります。当デスクは日本語で電話し、コースと部屋を決め、月ごとの休業日(2026年9月は24・25日)を確認してから、一日の計画を組んでいただきます。
こんな方に
東京から日帰りで丘の上まで蕎麦を食べに行くことを、奇行ではなく「遅すぎた巡礼」と思える蕎麦好きに。車と午後の時間があり、料理の純度と同じくらい不思議な庭を求める旅行者に。そして冬の夜、締めの蕎麦の前に鴨鍋と酒を、と考える方に。



