徳島の料亭・青柳の名を知る旅行者は多くありません。けれども、その厨房から出た料理人が開いた店の名は、多くの人が知っています。龍吟の山本征治氏、銀座 小十の奥田透氏、かんだの神田裕行氏は、いずれも青柳で小山裕久氏のもとで料理をし、2003年と2004年に東京で自分の店を開きました。その3軒の厨房が、さらに次の世代を育てています。このガイドでは、師匠の師匠にあたる店と、そこから出た3人、彼らが育てた料理人、そして実際に取れる席はどこかを整理します。
徳島の青柳
青柳は徳島の料亭で、小山裕久氏の店です。この系譜の中で青柳が占める位置は、その厨房を通った料理人たちによるものです。
- 山本征治氏は21歳で青柳に入り、小山氏に学びました。2003年に龍吟を開いています。
- 奥田透氏は静岡の喜久屋で5年、京都のつたやで半年を過ごしたのち青柳に入り、4年働きました。2003年に銀座 小十を開いています。
- 神田裕行氏は大阪の昇六 喜川で5年、パリで料理長として5年を過ごしたのち、1991年に青柳に入りました。その後、赤坂のbasaraで料理長を務め、2004年にかんだを開いています。
この3軒がそれぞれ自分の料理人を育てたため、青柳は東京の新しい懐石のカウンター数軒と姫路の1軒から見て、2代上にあたる店になっています。
青柳そのものは日本語の電話(088‑622‑3405)で予約を受け付けており、昼夜とも要予約で、解禁日は公表されていません。1席¥12,000でリクエストでき、席が取れ、お客様が承認した場合にのみ課金します。最新の情報はとくしま青柳の解禁ページにまとめています。
系譜
各行には店名とエリア、そして記録にある修業と開業の年を記しています。
- 青柳(徳島)— 小山裕久
- 日本料理 龍吟(東京・日比谷)— 山本征治。21歳で青柳に入り小山裕久氏に学ぶ。2003年に龍吟を開業
- 日本料理 炎水(東京・中目黒)— 伊藤氏。龍吟に約10年、煮方を任され副料理長を務めた。2020年12月開業。ミシュラン二つ星(ミシュランガイド日本 2026)
- 伯雲(東京・南青山)— 坂本慎吾。調理師学校を出て龍吟に入り、2016年から料理長。2021年1月開業
- 銀座 小十(東京・銀座)— 奥田透。静岡の喜久屋で5年、京都のつたやで半年、その後青柳で4年。2003年開業
- 日本料理 淡流(兵庫・姫路)— 中江悠文。26歳で小十に入り、3年目から料理長。2019年開業
- 和氣 旬(東京・日本橋本町)— 宮原瞬。小十で修業し、姉妹店の銀座 奥田で料理長、OKUDA Paris でも勤務。2023年2月ごろ開業
- 日本料理 かんだ(東京・虎ノ門)— 神田裕行。大阪の昇六 喜川で5年、パリで料理長を5年、1991年に青柳に入り、その後赤坂のbasaraで料理長。2004年開業
- 日本料理 久丹(東京・新富町)— 中島氏。ロサンゼルスのMatsuhisaを経て、かんだで10年。2018年開業
- 虎ノ門 空花(東京・虎ノ門)— 脇元かな子。かんだの開業時から約7年。2016年に鎌倉で開業し、2020年10月に虎ノ門へ移転。ミシュラン一つ星(ミシュランガイド日本 2026)
- 常(東京・西麻布)— 常安孝明。赤坂 菊乃井、フランスのHanawaで3年、その後かんだで約7年。2018年4月開業
- 日本料理 龍吟(東京・日比谷)— 山本征治。21歳で青柳に入り小山裕久氏に学ぶ。2003年に龍吟を開業
押さえておきたい点があります。
- 炎水と伯雲は青柳の孫弟子です。 料理人が修業したのは龍吟で、青柳そのものではありません。小十で修業した淡流と和氣 旬、かんだで修業した久丹、空花、常も同じです。
- 常は2つの店の出身です。 常安孝明氏は、かんだで働く前に赤坂 菊乃井で修業しています。
- 淡流の料理人が小十にいた年数は、資料によって異なります。 当サイトの記録では、中江悠文氏は26歳で小十に入り3年目から料理長を務めましたが、在籍した年数の合計は資料で食い違うため、ここでは記しません。
予約しやすいカウンター
この系譜の中で、現実に席が出てくる店です。それぞれが独立した店で、それぞれに料理人がいます。
日本料理 淡流
- 料理人: 中江悠文氏。26歳で銀座 小十に入り、3年目から料理長を務めました。2019年に姫路で開業。カウンター6席と、6名までの個室が1室(個室料¥5,000)あり、JR姫路駅から歩いて8分です。
- 価格: 昼夜ともコースは1種類で、約¥29,000に別途サービス料10%。毎月第3日曜の8:30だけ、¥8,800からの朝のコースがあります。キャンセル料は7日前から100%で、日程の変更にもかかります。
- 予約方法: 日本語の電話、またはネット予約(英語ページがあり即時確定のPocket Concierge、食べログ、店の公式予約ページ)。解禁日はなく、数週間前でも取れることが多い店です。昼は12:00から、夜は18:00からで、休みは不定期のため毎月店のサイトに掲載されます。カウンターは中学生以上です。淡流のページをご覧ください。
- 当サイト経由: 可能です。淡流はコレクションに入っているため手数料は1席¥6,000で、席を確保でき、お客様が承認した場合にのみご請求します。
銀座 小十
- 料理人: 奥田透氏。青柳で4年。2003年に銀座で開業。23席です。
- 価格: おまかせ1種類で、昼¥33,000、夜¥41,800に別途サービス料10%。キャンセル料は前日50%、当日100%です。
- 予約方法: 10:00から日本語の電話。当日から翌月末までを受け付けるため、毎月1日に新しい月が開きます。それより先の月は店のサイトで告知されます。海外からの直接の予約は受けておらず、海外の方にはPocket Concierge、OMAKASE、またはホテルのコンシェルジュを案内しています。OMAKASEは1アカウント月1回までです。12:00と18:00の2回で、日曜定休、祝日も不定休です。13歳以上に限られ、ベジタリアン、グルテンフリー、苦手な食材が多い方はお断りしています。銀座 小十の解禁ページをご覧ください。
- 当サイト経由: 可能です。日本語の電話で申し込み、1席¥12,000で、席を確保でき、お客様が承認した場合にのみご請求します。
虎ノ門 空花
- 料理人: 脇元かな子氏。かんだの開業時から約7年。2016年に鎌倉で開業し、2020年10月に神谷町駅から1分の虎ノ門へ移りました。ミシュラン一つ星(ミシュランガイド日本 2026)。カウンター6席と、2〜6名の部屋で計12席です。
- 価格: 昼は¥8,000〜9,999、夜は¥15,000〜19,999(一休の表示、税・サービス料込、2026年10月)。当日のキャンセルは100%です。
- 予約方法: 食べログまたは一休での先着順のネット予約、または日本語の電話。解禁日は公表されていません。月〜土曜の昼夜営業で、日曜・祝日と年末年始が休みです。虎ノ門 空花の解禁ページをご覧ください。
- 当サイト経由: 可能です。1席¥12,000で、席を確保でき、お客様が承認した場合にのみご請求します。
常
- 料理人: 常安孝明氏。赤坂 菊乃井で働き、フランスのHanawaで3年、かんだで約7年を過ごしました。2018年4月に西麻布で開業。和牛の懐石です。カウンター6席と個室で計14席です。
- 価格: ¥30,000〜40,000。キャンセル料は前日から100%です。
- 予約方法: 一休のネット予約で、毎月1日に翌月末までの全日程が開きます。開く時刻は記載されていません。OMAKASEと食べログにも掲載があり、日本語の電話でも受けますが、店はネット予約を勧めています。夜のみで18:00から。日曜・祝日、ゴールデンウィーク、お盆、年末年始が休みです。常の解禁ページをご覧ください。
- 当サイト経由: 可能です。1席¥12,000で、席を確保でき、お客様が承認した場合にのみご請求します。
一門のほかのカウンター
系譜に並ぶ残りの店です。弟子を育てた3軒のうち2軒も含みます。
- 日本料理 龍吟 — 山本征治氏の日比谷の店。毎月1日の12:00から、電話で翌々月末までの全日程が開きます。電話は営業日の12:00〜17:00に受け付け、一休にも一部の席が出ます。1組8名まで、お子様は10歳以上で、店から指定の日に確認の電話があります。予約は予約者本人からのみ受け付け、代理と判断した予約は取り消されることがあります。来店するお客様のお名前で、1席¥12,000で依頼をお受けします。店が代理での手配を断った場合はお知らせし、料金はかかりません。
- 日本料理 かんだ — 神田裕行氏の虎ノ門の店。カウンター9席(18歳以上)と個室1室です。店が案内する予約経路はPocket Concierge、OMAKASE、日本語の電話の3つです。両サイトとも不定期に席を開放し、2026年9月の確認時は満席でした。17:00と20:00の2回転で火〜土曜、日曜・月曜・祝日が休みです。
- 日本料理 炎水 — カウンター8席と4名の個室。約¥30,000〜45,000に別途サービス料10%。日本語の電話(11:00〜16:00受付)か、店のサイトにあるOMAKASEのリンクから予約し、一休にも席が出ます。いつ予約が開くかは公表されていません。17:00と20:00の2回で、日曜・祝日が休みです。
- 伯雲 — カウンター8席と個室。約¥35,000〜50,000。OMAKASEまたは電話で予約します。解禁日は公表されていませんが、2026年7月には88日前に予約できたという来店者の報告があります。17:30と20:30の2回で、日曜定休です。
- 日本料理 久丹 — カウンター7席と6名の個室で計13席。毎月15日の日本時間10:00に、OMAKASEと一休で翌々月分が開きます。電話でも予約を受けます。日曜・祝日が休みです。
- 和氣 旬 — 宮原瞬氏の日本橋本町のカウンター8席の店。いま営業しているかを当サイトでは確かめられていないため、解禁カレンダーからはいったん外しており、リクエストもお受けしていません。
当サイトの役割
青柳そのものも1席¥12,000でリクエストできます。この系譜でリクエストできる店は、上にそのとおり記しました。リクエストフォームに店名とご希望の日程をお送りいただければ、何が実現できるかを率直にお伝えします。淡流は当サイトのコレクションに入っており1席¥6,000、銀座 小十、虎ノ門 空花、常、龍吟(来店するお客様のお名前で)は1席¥12,000でリクエストできます。いずれも、席を確保でき、お客様が承認した場合にのみご請求します。
SHOKU NOREN 調べ(2026年10月確認)


