福岡には、この地ならではの焼き鳥がある — 鶏の首の皮を使ったとりかわだ。そして薬院のこの店こそ、地元の人が真っ先に挙げる名前である。皮を串にきつく巻きつけ、焼いては甘辛い自家製のタレにくぐらせ、休ませ、また焼く — それを幾日も繰り返す。一度ごとに脂が抜け、タレが層をなして深まっていく。この反復こそが、この料理のすべてだ。仕上げの網から上がった一本は、外は乾いた音を立てるほど香ばしく、中は軟骨のような弾力を残す。一本¥220。常連はきりのいい数で頼む — 厨房は十本単位で仕立てている — そしてもうひとつ覚えておきたい名が、とりかわと並ぶもうひとつの看板、しぎ焼きである。
いただくもの
何よりもとりかわ。一本一本の背後に幾日もの焼き重ねがあり、十本単位で頼む。常連が添えるしぎ焼き。そして頼まずとも届く¥200のお通し、酢ダレの生キャベツ — 串と串のあいだで舌を洗い直す博多の知恵で、おかわりは自由だ。小さな串と冷たい一杯で長い夜を過ごすための、カウンターの料理である。約70席の店内は23時まで、ラストオーダーは22時。
予約の実際
カウンターは予約を取らない。開店の17時に着くか、並ぶかだ。テーブル席 — 2階の掘り炬燵席を含む — は電話のみ、日本語で、受付はその日の午後13:00から。予約サイトには一切載っておらず、現在オンライン予約は受け付けていない。支払いは現金のみ。伝票が届く前に知っておきたい。旅行者にとっては、この13:00の日本語の電話がすべてであり — だからこそ当デスクがそれをかけ、席に着く前に「十本単位」の頼み方までお伝えしておく。
こんな方へ
博多ならではの焼き鳥を、その筆頭の名店で味わいたい方へ。十本単位で注文し、現金を携え、このカウンターがしつらえられた長い夜にゆったりと腰を据える方に。



