日本屈指の店のなかには、ただ電話をかけるだけでは辿り着けない部屋がある。秋田の旧川端エリアにほど近い十三席のたかむらは、会員と、会員が伴う客にのみ扉を開く — 静けさを保つために設えられた一軒であり、その意図はおおむね貫かれている。
供されるもの
およそ十一品のおまかせ。江戸前の洗練を湛えながらも、紛れもなく北国の料理であり、旬を迎えた秋田の食材に寄り添う — なかでも名高い地鶏、比内地鶏を、絹のように滑らかなレバーのパテなどに仕立てる。仕事は精緻でてらいがなく、季節そのものが多くを語る。
料理人
髙村宏樹氏は、東京の名店・太鼓八で料理長を務めたのち、1999年にこの店を開いた。2016年には農林水産省より「料理マスターズ」に認定されている。数年にわたり食べログゴールドに輝き、全国の日本料理百名店の常連でもあるたかむらは、多くの旅行者が足を運ばない一県の枠をはるかに超えて知られている。
予約について
飛び込みでの来店はできない。入り口となるのは会員資格か紹介であり、予約はすべて日本語の電話で行われる — まさに、私たちの東京デスクが開くために築かれた扉である。



