長崎は幾世紀にもわたり、日本が世界へと開かれた唯一の窓であり続け、その歴史はこの地の食卓にはっきりと刻まれています。卓袱料理——和・華・蘭の料理が大皿の上で出会い、卓を囲む全員で分け合う宴——は、まさにこの街が生んだ独自の食文化であり、花月はそれを歴史そのものの内で供します。この料亭は、1642年の丸山遊里開設とともに開かれ、1873年の芸娼妓解放令まで続いた名楼「引田屋」の跡地に立ち、1960年にはその敷地が長崎県の史跡に指定されました。料亭であり、飛び込みでの来店は一切受け付けていません。
いただくもの
卓袱料理を、本来あるべき姿のままに。客が円になって大皿へと手を伸ばし、長崎の過去に織り込まれた和・華・蘭の三本の糸が、一枚の朱塗りの円卓に並びます。宴は「お鰭」——客一人にひれ一つの吸い物——で幕を開け、女将の「お鰭をどうぞ」の声があるまで箸を取らないのが習わし。この儀式ごと予約するのが花月です。昼は¥14,520から¥17,160、卓袱のフルコースは¥23,760から(税・サービス料込)。庭を望む座敷、個室を含む部屋にて供されます。
予約の実際
完全予約制、大人2名様から、受付は2ヶ月前に開きます——電話は日本語、一部の席はオンラインにも出ます。どの部屋に座るかも予約の相談のうちです。「龍の間」の柱には坂本龍馬が残したと伝わる刀傷が刻まれ、館内の史料館「集古館」には龍馬直筆の書が収められています。特定の部屋、夜の席、2名での卓袱コース——こうした交渉ごとは、日本語の電話なら数分で決まり、ウェブフォームでは最後まで決まらない類のものです。
こんな方へ
長崎の卓袱料理を、この街の異国交流の歴史がまるごと部屋に書き込まれた場で味わいたい方——そして部屋も、コースも、2ヶ月前の受付開始も、賭けにせず任せたい方へ。



