「金沢で、旅行者が実際に予約できる最高の懐石はどこか」——私たちが繰り返し受けるこの問いへの、正直な答えが銭屋です。紹介制のカウンターは囁きを集め、銭屋は蟹を集める。二代目主人・髙木慎一朗氏は京都吉兆で修業し、いまや世界各地のホテルやレストランに招かれて料理を披露する国際派ですが、毎朝自ら市場を歩き、献立は季節表ではなく一組ごとに組み立てます。卓上には輪島塗と九谷焼、そして料亭の街には珍しいオープンキッチンのカウンター7席——包丁仕事が目の前で進みます。
味わうもの
加賀懐石の全力。先代が考案し、何時間も炊いて絹と弾力のあわいに仕上げる名物「あわびステーキ」。そして11月上旬からは、日本のどこよりも金沢が得意とするズワイガニ。コースは入りやすい価格帯から蟹づくしの懐石まで、いずれも税・サービス料込みで明朗です。
予約の実際
予約帳が開くのはちょうど2ヶ月前。日本語の電話か国内予約サイト経由で、晩秋——蟹の季節——の日付は解禁の瞬間から争奪になります。狙うべきはカウンター7席。人数が多ければ個室が余裕を生みます。解禁日が決まっていて、日本語の電話で、最初に掛けた者が報われる——まさに当デスクの存在理由そのものの予約です。
こんな方へ
蟹解禁の頃に金沢で一夜を過ごす旅行者へ。届かない名前ではなく、「予約できる中の最高峰」を求めるすべての方に。