日本語を話さない旅行者にとって、日本の名店の予約で一番の壁になるのは、お金でも知名度でもありません。自分の話せない言語の電話で、しかも自分が眠っている時刻に受付が始まる、という点です。レストランコンシェルジュは、まさにこの壁を埋めるためにあります。地元の人向けに作られた予約の仕組みと旅行者とをつなぐ、実務的な窓口です。
コンシェルジュが実際にすること
華やかなイメージを取り払えば、仕事の中身は具体的です。
- 日本語で電話をかけます。 受付が始まる時刻に、国内の番号から。
- 予約を保証します。 店に対して自分の名前で予約し、無断キャンセルの責任を引き受けます。
- デポジットを手配します。 店が日本国内の連絡先を求める場合は、それも用意します。
- アレルギーや食事制限を伝えます。 当日より前に日本語で伝え、厨房が準備できるようにします。
- 紹介制の店に取り次ぎます。 店と確かな関係がある場合に限り、身元を保証して依頼します。約束はできません。
- 英語で確認を返します。 住所、時間、店のルールを添えて。
店が電話を受けてくれるのは、コンシェルジュが店のリスクをほぼゼロにするからです。利用者は、自分では電話できなかったカウンターの席を手にできます。
必要なとき、不要なとき
コンシェルジュはすべての食事に必要なわけではなく、誠実なコンシェルジュならそう伝えるはずです。日本の店の多くは、手助けなしで問題なく予約できます。中価格帯のレストラン、居酒屋、ホテルのレストラン、オンライン予約を受け付ける新しいカウンター店などです。日本のレストランをオンライン予約する現実で説明しているとおり、こうした店は予約アプリで十分です。
コンシェルジュが役立つのは、アプリでは届かない店です。電話予約のみのカウンター、紹介制のレストラン、信頼する相手からの保証付き予約しか受けない常連優先の店がそれにあたります。
コンシェルジュが取り除く二つの壁
海外からの客にとって、大きな障害は二つあります。日本語を母語とするデスクは、その両方を取り除きます。
- 言語。 電話、人数の確認、アレルギーの伝達、キャンセル規定の確認まで、すべて日本語で行われます。母語話者なら何の問題もありません。
- 時差と電話。 受付は日本時間で始まり、国内からしかつながらない番号もあります。日本国内のデスクなら、受付開始の瞬間に電話できます。
店の側から見た同じ問題は、東京以外の電話予約のみのレストランで紹介しています。行きたい店がそうした電話の向こうにあるなら、当社のデスクが日本語で電話します。
良いコンシェルジュが約束しないこと
限界を正直に伝えることが大切です。紹介制の店の席は、あくまで依頼であって保証ではありません。誰が電話しても受け入れない店もあります。信頼できるデスクは、希望の店のうち本当に予約できない店を率直に伝え、その場合は同等の代わりの店を提案し、席が実際に確定したときにだけ料金をいただきます。そう使えば、コンシェルジュは日本の食文化の決まりを迂回する近道ではありません。紹介と信頼で成り立つこの文化の中で、通訳と身元の保証を担う存在です。